東祥寺 副住職からひとこと

古川 泰弘(フルカワ ヤスヒロ/タイコウ)
黄檗宗東祥寺 副住職/和尚
1994年5月19日生まれ
鳥取県日野郡江府町出身
黄檗宗東祥寺の長男として生まれた古川泰弘は活発な子だった。走るのが好き、泳ぐのが好き。日野川で裸で泳いでは風邪をひいてしまうこともしばしば。
お寺の家族は、旅行に出かけても急にお葬式が入りすぐさまUターン。文句を言わず、嫌な顔一つせず我慢していた。我が家ではそれが"普通"だ。
跡取りとして期待された彼は、大人達によく声をかけられた。まだ幼くとも、大人達が言っている意味は理解できた。それが少し嫌だった。
中学生、高校生と野球を続ける。大自然で育った彼は、やはり体を動かすのが好きだった。その後は大学へ進学。
大学生時代は同級生と何も考えずに楽しく日々を過ごしていた。あの頃にもっと勉強をしておけばとも思うが、別の地で生まれた様々な友人達と過ごした時間はかけがえのない時間だった。
そして就活の時期に。ここまで目を背けてきた実家のお寺を継ぐという現実と向き合わなければいけなくなった。
自分がお寺を継がなければ、家族全員がこの家を出なければいけないという事がとてつもなく寂しく感じた。彼は大学の最後のシーズンに出家する事を決断する。
出家するという事は俗世との繋がりを断ち、仏教の世界に自分の身を投じる必要がある。それは家族や友人、愛する人との別れを意味する。
臨済宗祥福寺僧堂で2年半、黄檗山萬福寺で1年半弱という4年近い期間、修行に励む事となる。決して短い時間ではない。
一回りも二回りも成長して日野郡江府町へUターン。逞しく成長した姿に目に涙を浮かべる人もいた程だ。
物心つくかつかない頃からわかっていた。
ずっと考えないようにしてきたこと。
目を背けてきたこと。
家族のため、
地域のため、
そしていつか、
愛する人を守ってゆくために。
日野川で清められた彼の心は、
常に誰かを想い敬い優しさで満ちている。
住職紹介
住職
古川清弘
昭和37年生まれ
長い間住職として江府町を始めとする檀家の皆様とお付き合いを頂きました。これからも元気でいる限りはお務めさせて頂くつもりですので今後ともよろしくお願いいたします。 仏事関係なくお寺に寄って顔を見せて頂ければ、それが何よりでございます。
副住職
古川泰弘
平成6年生まれ 住職の長男
和尚として浅学非才な私ではありますが、これからも一生懸命頑張りますのでご指導をよろしくお願いいたします。
東祥寺の色々な情報をここで発信していけたらと思います。

